パラアコをACアダプタ対応に改造する

tokyo/wp-content/uploads/1000mura-icon.gif” width=”80″ height=”80″ />皆さん、こんにちは、メロウです。

皆さん、こんにちは、メロウです。
今回は古いモデルながら世界標準とも称される、通称パラアコでおなじみのPara Acoustic DIについての改造案内です。

tokyo/wp-content/uploads/1908paraaco-1.jpg” width=”213″ height=”193″ />パラアコは、エレアコないしピックアップを取り付けたアコースティックギター向けの、プリアンプを内蔵したDIという位置づけの製品ですが、何だかややこしいですね。プリアンプは解ったとしてもDIってなんじゃらホイです。
なので、ちょっと話がそれますが、そこの所を少しだけ説明しておきます。

DIはダイレクト・ボックスの略で、なぜDBじゃなくDIになのかはよく分かりませんが、機能的には高いインピーダンスを低くするインピーダンス変換器の事をいいます。
電気信号は、低いインピーダンスで送り出し、受け側は高いインピーダンスでも受け取れるようにする、いわゆる『ロー出しハイ受け』というのが一般的なルールです。

といっても、インピーダンスが何なのか分からないと説明になりませんね。
でも実際インピーダンスを分かりやすく説明するのは、とても難しい事なんです。

一般的にインピーダンスは『交流抵抗』と訳され、単位は抵抗値を表すΩですが、目に見えないのは勿論、テスターを当てれば簡単に調べられるという信号でもありません。
ごく普通の人なら、ボルトやワットくらいは解っても、アンペアになるともう解からないわけですから、その状態でインピーダンスなんて理解しようと思わないほうが正解です。

tokyo/wp-content/uploads/1908vfollowor.jpg” />ですが音楽をやっている以上、よく出くわす言葉なので、色々と工夫を凝らした説明がなされますが、業界で働くのでもなければ、理解したところで何がどう変わるわけでもないのも事実です。
まぁそういってしまえば身も蓋もないので、今後ピックアップ自作の記事を書きたいと思っていますので、その時にはもう少し詳しくお伝えしようと思いますが・・・

取り敢えず理解しやすいモデルとして、ギターの信号を列車に置き換え、インピーダンスの高い信号は荷物を満載した列車だと思って下さい。
で、荷物を満載していると列車強盗(ノイズ)に襲われたり荷物を落としたりする危険が高いので、荷物を小さくまとめて荷造りをし直します。これがインピーダンスを下げる事に当たります。

また、列車が目指す駅に大きな倉庫がないと、満載した荷物を無事に運べたとしても折角の荷物を納める場所がありません。
ですから駅には、どんなに荷物が多くても受け入れられるだけの倉庫を用意しておくべきで、これがロー出しハイ受けというルールに当たります。

通常、エレキギターの信号や、アコギでもマグネットやピエゾで拾った信号はとてもインピーダンスが高く、そのままでは音を出力するまでに様々な危険に晒されます。
そこで、ピックアップからの信号をひとまずDIに入れてインピーダンスを下げれば、その先の旅が安全になるというわけです。

パラアコはプリアンプと5バンドのイコライザーを内蔵したDIですから、インピーダンスの変換と同時に、信号の増幅やハウリングポイントの調整などが行えます。その事から、実際にはDIの機能よりプリアンプとして利用されていることが多いのかも知れません。

発売は恐らく2007年頃ですから、もう10年以上前のモデルになりますが、今でもまだまだ支持され続けるているのは、内部設計が素晴らしいからなのでしょう。
詳しい使い方はこちらにマニュアルがあります。

tokyo/wp-content/uploads/1908paraaco-2.jpg” />さてそれはそうと、このパラアコで私が一番不満に思うのは、電源が006Pの9Vバッテリーか、ファンタム電源にしか対応していない事でした。
DIからオーディオ・インターフェイスに直接信号を入れるなら、バランスアウトからマイクケーブルで繋げばそれで電源供給ができ、うまくいきます。

ですが、この方法だとオーディオ・インターフェイスの前にエフェクターを入れることが出来ませんし、エフェクターからステレオで出し入れをしたい場合なども不便です。
ミキサーを経由するなどいくらでも方法はあるとはいえ、たかだかDIの電源供給のために、配線に制限を受けるのはありがたくありません。

電池で運用すればそうした問題はなくなりますが、パラアコは入力プラグの差し込みがスイッチになっているため,弾かない時はマメにプラグを抜いてやらないとどんどん電池を消耗してしまいます。
オートパワーオフなんて機能はありませんから、うっかりプラグを抜き忘れたりしていると電池は1週間と持ちません。

なので、当初は2000円ほどでファンタム電源の供給アダプターを購入し、それをバランスアウトのコネクタに繋いで電源を取っていました。
無駄な出費がかかる上、バランス出力のコネクタは塞がってしまいますが、取り敢えずはこれで電池の消耗からは開放されます。

その後、エフェクターなどが増えるにつけパワーサプライを購入した折、パラアコもここから電源を取れればなぁ、と思い、深く考えるまでもなく分解を始めました。
構成は若干複雑ですが、それほど部品数が多いわけでもなく、結果的にはその日の内にパラアコのACアダプター対応が完了し、その後これまで何の問題もなく動作しています。

勿論これまで通り電池での動作も可能ですから、使い勝手がよくなることは間違いありません。
というわけで、その作業手順などをご紹介したいと思います。

・・・が、実際に作業したのは数年前なので、作業中の写真が残っておらず、準備が整いしだい次回詳しくご紹介いたします。
今しばらくお待ちくださいませ。

数年前から動画投稿しています。よろしければtokyo/wp-content/uploads/1100YouTubeMZ.gif” />も覗いてやって下さい。