Reaperを使ってみる Reaper基礎講座 その1

ソフトウェア機材

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皆さん、こんにちは、メロウです。
今回は前回インストール方法を紹介したReaperを使って、USBコンデンサマイクの可能性を探ってみたいと思います。

tokyo/wp-content/uploads/1906reaper-mixer.jpg” width=”189″ height=”250″ />テストしてみたいのは、USBコンデンサマイクからの入力に、プラグインでエフェクトを掛けながら問題なく録音できるかどうか、また、その音を大幅な遅延なく出力できるか、の2点です。
一旦録音した音源に後からエフェクトをかけるのではなく、直接エフェクトをかけて録音したり出力したりするわけで、これが問題なくできれば、録音や演奏の幅は随分と広がります。

Reaperは、OSで認識できるものであれば入力デバイスに制限がないため、Audacityと同じ様にUSB接続のマイクからでも問題なく録音が可能な上、プラグイン・エフェクタをインサートやセンドで使用することが出来るので、今回のようなテストにはもってこいです。

折角の機会ですので、Reaperの簡単な使い方を説明しながら実験を進めていきたいと思います。

Reaperの環境設定<デバイス>

まずはreaperを起動して、メニューから、オプション → 環境設定  → 音声(デバイス)の画面を出し、使用する音声システムと入力デバイスを設定します。
なお今回の実験はPCとUSBマイクだけという設定なので、それに合わせた環境設定を行いますが、ご自身の環境に合わせた設定にすれば、同じ様に実験が可能です。

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音声システムはなるべく高速なものを選んだほうが良いので、一般的にはASIOドライバーを使います。
しかし、ASIOではUSBマイクが使用できないので、今回はWASAPIを選択しました。ライン入力タイプのマイクをオーディオ・インターフェース経由でお使いの場合ならASIOが選択出来るかと思います。

デバイス画面の下にレイテンシ(遅延時間)が表示されるので、この値がなるべく小さくなる音声システムを選ぶのが重要です。
PCの処理速度やマイクの能力にもよりますが、実験環境では10ms(0.01秒)の表示ですから、問題のない遅延レベルだといえます。

入力デバイスには接続したマイクを、出力デバイスには最終的に音声を出力するデバイスを指定します。モードが指定できるようなら、共有モードより排他モードにした方がより高速に処理できます。

ただし排他モードにした場合、Reaperのサンプリングレートとデバイスのサンプリングレートが一致しないと、録音時にエラーメッセージが出てしまいます。
その場合は、Reaper側かデバイス側のサンプリングレートを調整して同じ値にする必要があります。デバイス側のサンプリングレートはコントロールパネルから変更できます。

排他モードでは、Reaperで使っているデバイスを他のアプリで同時に使用できないなどの制限もあるため、あえて排他モードを使うほどのメリットはありませんが、遅延が気になるようでしたら試してみて下さい。

USBマイクとオーディオ・インターフェースは相性が悪い

USBマイクを使う場合、出力デバイスにオーディオ・インターフェース選択するとうまくいきません。
私は普段から、PCからの音声はオーディオ・インターフェース経由で出力しているのですが、出力先はどこでも構わないだろうと最初はその設定のまま実験を開始しました。

ところがその設定では、どちらもUSB接続のため競合が起こるのか、遅延がひどかったり音が歪んだりと、Reaperでは全く正常な動作が期待できません。
まぁ、USBマイクとオーディオ・インターフェースの組み合わせで使う方はほとんどいないとは思いますが・・・
私はこれで半日悩みました。USBマイクを使う場合は、オーディオ・インターフェースを持っていても出力は一般的なスピーカーに切り替えてください。

Reaperの環境設定<プラグイン(VST)>

次に、同じく環境設定からプラグイン(VST)を選択し、VSTプラグインのあるパスを登録します。
Reaperはインストール時にVSTを検索しているので、すでにフォルダが登録されているかも知れませんが、普段利用しているプラグインのパスが一覧にない場合、追加しておく必要があります。

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環境設定の項目はたくさんありますが、デバイスとプラグインパスの設定さえ正しければ、入力信号にエフェクトをかけた録音が可能になります。
それ以外の項目はデフォルトのままで問題ありません。

Reaperの基礎 トラックパネルと画面構成

環境設定が済んだら、実際に録音するための作業です。
まずメニューからトラック → 新規トラックの挿入を選択し、新しいトラックを作成します。

トラックを作成するとすると、新たにトラックパネルが表示されます。Reaperは部品や文字が小さく見づらいため、トラックパネルの拡大画面を掲載しました。トラックパネルの使い方を理解するのがReaper学習の第一歩だといえます。

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トラックパネルは下辺をマウスでドラッグすることで表示幅を変更出来ます。トラック数が少ない時は幅を広く取った方が作業しやすくなるので、少し広げて置きます。

Reaperはデフォルトで以下のような画面構成になっています。レイアウトは変更も可能なのかも知れませんが、そこまで使い込んでいないので、特に変更などはせずに使っています。

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Reaperの基礎 録音作業

ではまず、何もエフェクトをかけずに普通に録音してみましょう。

tokyo/wp-content/uploads/1906reaper-tp1.jpg” />トラックパネル左上の赤いボタンをクリックすると録音待機状態になり、ボタンの色が明るくなります。
その状態で、再生コントローラの録音ボタンをクリックすると録音が始まり、波形が更新されていきます。
ちなみに、もし録音待機状態にせずに録音ボタンを押すと、録音待機状態のトラックがないというメッセージが表示されます。

tokyo/wp-content/uploads/1906reapr-pcon.jpg” />再生コントローラの停止ボタンをクリックするか、スペースキーを押せば録音が止まります。

なお、デフォルトでは停止のたびにデータ保存パネルが出ますが、煩わしければ、パネルから停止時のチェックを外せば毎回この画面が出ることがありません。何も処理しない時は左上の✕ボタンでダイアログを閉じます。

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再生はタイムラインをクリックして開始したい位置を決め、再生ボタンを押すだけです。

恐らく問題なく録音されてると思いますが、それが確認できたら録音データを削除して次に進みましょう。
波形をクリックしてアクティブにし、Deleteキーを押せばそのアイテムを削除できます。

Reaperの基礎 プラグイン・エフェクタにデータを送る

さて、ここからが本題です。今度は入力信号にエフェクトをかけて録音してみます。
エフェクタの入れ方は色々とあるのですが、まずは入力された音声をプラグイン・エフェクタに送る方法でやってみます。

トラックパネルのFXのボタンをクリックするとエフェクタ追加のダイアログが開くので、その中から好みのエフェクタを選択して下さい。
エフェクタはいくつでも追加できますが、数が増えるほど処理に時間がかかるので、取り敢えず1つか2つ程度にしておきます。

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エフェクタを追加すると、FXのボタンが緑色に光ります。FXボタンの右側にはエフェクタのON/OFF切り替えボタンがあるので、いつでもエフェクトを掛ける掛けないの切り替えができます。

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では、録音待機状態になっているのを確認の上、録音し、再生してみて下さい。
再生してみると、Audacityで後からエフェクトを掛けた時とはエフェクトの掛かり具合が違っていますが、エフェクトのかかった音が直接出力されるはずです。

ですが、実はこれはセンドというエフェクタの使い方で、入力音源に直接エフェクトがかかっているわけではありません。
その証拠に、FXのON/OFFボタンでプラグインをOFFの状態にして再生すると、エフェクトのかかってない音がそのまま出力されます。また録音したデータを保存してみても、入力デバイスから取り込まれた、エフェクトの掛かる前のデータが保存されます。

プラグインをどの時点で入れるか、また、それをどの様に出力するかなどは、なかなか奥の深いところなので、次回の記事で解説してみたいと思いますが、取り敢えず今回の方法でプラグインをかませた場合は、元の音源には手が加わらないと覚えておいてください。

Reaperの基礎 録音データの保存

録音停止時に表示された保存ダイアログでデータを保存した場合は、デフォルトでユーザー・ドキュメントのREAPER Mediaというフォルダにwav形式で保存されます。しかし、後から任意に保存すれば、保存するフォルダや保存形式を自由に設定できます。

ところが、これが少し分かりにくい構成になっていて、初めてだとななかなサクサクとは行かないので簡単に説明しておきます。

録音したり作成したデータはブロックに分かれ、Reaperではそれぞれのブロックをアイテムと呼んでいます。
で、保存したいアイテムを選択し、ファイルメニューから「音声ファイルにレンダリング」を選んでダイアログを表示します。ここで保存場所や形式などが詳しくj指定できます。

アイテムごとに保存する場合は、ダイアログの一番最初にある対象で、「選択メディアアイテム」を選びますが、トラックごとやマスターミックスで保存することも可能です。

一度覚えればすぐに慣れますが、バージョンアップを重ねるごとに設定項目が増え、全体の構成が複雑になっているのはReaperの残念な一面ですね。

というわけで、次回はプレグイン・エフェクタのもう少し詳しい使い方や、モニタリングなどについて解説してみたいと思っています。

数年前から動画投稿しています。よろしければtokyo/wp-content/uploads/1100YouTubeMZ.gif” />も覗いてやって下さい。

『Reaperを使ってみる Reaper基礎講座 その1』 に対するコメント

  1. zizi 様より:

    毎回のコメントご迷惑ではないかと、少々心配しておりますが
    できれば杞憂であることを祈りつつ・・・(笑)

    ここまでわかりやすく整理・構成していただいたおかげで
    化石リーパーで立ち止まってた自分にも古ーい記憶がよみがえってきましたw
    USBマイクもSONY PCV80Uしか持ってなかったので
    少しましなのを買っちゃいましたよ~w
    次回以降も楽しみにしています!

    • MellowZone より:

      ziziさん、いつもコメントありがとうございます。
      迷惑は全くの杞憂でございまして、コメントがなければむしろこちらが不安になりそうです^^;

      いきあたりばったりのブログなので、そんなつもりじゃないのがReaperの解説になってしまいました。で、こうなったらもう少し掘り下げてみるか、とどんどん方向性を見失っているような・・・
      演奏解説とかちょっと変わったソロギターの始め方みたいな企画も考えているのですが、いつになる事やらです。

  2. world 様より:

    今先程の質問、届いてましたでしょうか?

  3. world 様より:

    今先程の質問、

    届いてましたでしょうか?