当てにならない弦の評価

tokyo/wp-content/uploads/1000mura-icon.gif” width=”80″ height=”80″>皆さん、こんにちは、メロウです。

今回はギター弦についてのお話です。

現在メインで使っているS-92IIIは、購入した頃はオリジナルでGhs(ガス)のLJ30Lという弦が張られていました。tokyo/wp-content/uploads/1903strings.jpg”>
その頃のモーリスでは他のモデルでもこの弦が使われていたので、特にS-92と相性がいいわけでもないはずですが、暫くはこの弦を何セットか購入し愛用していました。

その後、色々な弦を試すようになり、S-92だけでも10種類以上の弦を使っていると思います。
もちろん、それ以前のギターでも様々な弦を使っていますから、すべて合わせれば数十種類にもなります。

それらの中には、全く覚えていない弦やもう発売されていない弦もたくさんありますが、印象的だった弦もいくつかあります。

ある程度ギターを弾いておられる方なら誰しも、使ってみようとする弦の評価は気になるところです。
かくいう私も、初めての弦を試すのに人の評価を参考にしてきたのは紛れもない事実で、今でもそれは変わらないのですが、実際の所「弦の評価ほど当てにならないものはない」ような気がしています。

まず持って、同じ弦でも個体差があることが否めません。製造ロットや保管の期間や方法などによって品質は少なからず変化します。
いつもと同じ弦なのに、やけに伸びのいい時もあれば、最初から音が籠もってしまっている弦もある、というのが実際の所です。

取り敢えずそれには目をつむり品質が一定だと仮定しても、ギターとの相性という問題はつきまといます。
もっと突っ込めば、そのギターのその日の状態にも左右されてしまうわけです。

そんなこんなで、ある意味「当たり外れは運次第」という気さえしています。
でもまぁ、こう言ってしまうと身も蓋もないので、よく使う弦の評価をいくつか上げてみます。
すべてライトゲージです。

tokyo/wp-content/uploads/1903st-rcoco.jpg”>R.COCCO/RC12A:ハンドメイドという触れ込みのイタリア製のブロンズ弦で、一本づつチャック付きのナイロン袋に包装されていて造りの良さを感じます。とてもバランスが良く、フィンガー・ピッキングにも良く合う弦です。最近少し安くなったような気がしますが、サウンドハウスさんでも800円という価格なので、なかなか常用にはできないのが辛いところです。

tokyo/wp-content/uploads/1903st-m2100.jpg”>Martin/M2100:【売りきれリンク先型番注意】マーキスのフォスファー弦で、いつもまとめ買いするので結果的に一番よく使っています。特にその効果を実感することはありませんが、ボールエンド部分に赤いシルクを巻いてあるのが特徴です。ロットによる当たり外れも多少ありますが、比較的品質は安定しています。まとめ買いすると1セットあたり400円代で購入できます。【売りきれました

tokyo/wp-content/uploads/1903st-sp4100.jpg”>Martin/SP4100:【リンク先型番注意】マーチンの高級弦とされるSPのフォスファー弦で、各弦とも芯線に金メッキが施されています。マーキスより若干高めですが、S-92とはどうも相性が悪く、まとめ買いしたのを後悔しながら使っています。Headwayで使った時は良い感じだった記憶があるので、楽器との相性が大きいのかも知れませんが、ロットによるハズレという可能性もあります。【売りきれ間近です

tokyo/wp-content/uploads/1903st-dadario.jpg”>D’Addario/EJ11:アコギ弦の定番であるダダリオのブロンズ弦で、気分転換に時々使います。張りたてのきらびやかさはこの弦が一番で、とても気持ちが良いのですが、日に日にそのキラキラ感が失われていくのを実感するのが悲しい所です。フォスファーバージョンのEj16も悪くないのですが、ブロンズの音色の方が気に入っています。梱包は丁寧で品質も安定しています。

tokyo/wp-content/uploads/1903st-ghs.jpg”>Ghs/LJ30L:S-92購入時に張られていたフォスファー弦で、その後も長く使っていました。シグニチャーモデルというだけあって造りや梱包がとても丁寧です。1・2弦は金メッキが施されてあり、全体的に他の弦より少しテンションが高めかも知れません。高音弦はS-92に一番マッチしているように感じますが、価格を考えると常用はしづらいところです。

tokyo/wp-content/uploads/1903st-wyres.jpg”>Wyres/CP1254:各弦のボールエンドを色分けしてあるのが特徴的な、とても良く伸びるフォスファー弦です。大量生産品でなく小さな工場で作られている製品といった雰囲気があります。特殊なコーティングが施されているせいか持ちも良いのですが、高価な上、最近は入手困難です。買い置きした分が何セットか残っていますが、もったいない気がしてなかなか使えません。

tokyo/wp-content/uploads/1903st-elixir.jpg”>Elixir/nanoweb Bronze:コーティング弦の代表格で、長持ちという意味では確かに他の弦とは一線を画していますが、それでも張りたてが一番気持ちよく鳴ります。S-92にはフォスファーよりブロンズの方が相性がいいように感じます。いくら持ちがよくても、他の弦の2~3倍もする価格では交換時期にも迷いが生じ、手を出しづらい弦でもあります。

tokyo/wp-content/uploads/1903st-playtech.jpg”>PLAYTECH/AGS-1252:サウンドハウスさんで扱っている、ピックまでついて230円という超格安なブロンズ弦です。同じブロンズでも少し材質が違うようで、色目もかなり黄色が強く音色も独特ですが、張りたては面白い味があるので、頻繁に弦を交換する方なら試して見る価値があるかも知れません。古くなるにつれチューニングのズレが大きいように感じました。

とまぁ、弦そのものにそれほどこだわりはないのですが、たまたま相性のいい弦に出会うと演奏するのがとても楽しくなります。
どんな弦を張っても気持ちよく鳴るギターであればそれに越したことはないのですが・・・

マーチンは買い置きがたくさんあったので気がつかなかったのですが、昨年(2018年)の秋よりギター弦のパッケージが一新され、シリーズも[SP]・[マーキス]・[ライフスパン]の3種類絞られました。
従来のMシリーズはSPと統合され、SPが一番安価なパッケージになっています。安くまとめ買いできたお店も売り切れ続出なので、これまでみたいにマーキスを手軽に使えなくなっちゃういそうです。

次回は、弦の種類による違いなどについて書いてみようと思っています。

数年前から動画投稿しています。よろしければtokyo/wp-content/uploads/1100YouTubeMZ.gif”>も覗いてやって下さい。